宝物のちから

第73回」正倉院展が、30日から奈良国立博物館で開幕します。

疫病を克服した時代の宝物「白瑠璃高坏」、「瑪瑙坏」、「水精玉」などの品々が出展されます。

そもそも大仏造立のきっかけは、相次ぐ国難を克服するためだったといわれてます。

735~37年頃に流行した天然痘とみられる疫病で、当時の人口約450万人のうち25~35%が死亡したと推定されています。

「大仏は疫病をなくし、国を救いたいという願いを込めた象徴だったと、古代史専門の舘野和己・大阪府立近つ飛鳥博物館長は話されてます。」

そして疫病収束から15年を経て営まれた大仏開眼会の意味を解説されておられます。〔2021.10.22読売新聞朝刊 記事より〕

11月2日に、生涯初となる正倉院展に参ります。そして、小学校の修学旅行以来54年ぶりに、東大寺大仏殿にお参りいたします。前日から知人の案内で、奈良を散策いたします。